自立支援について
あじさいでは、QOLとは自分の意思で自ら行動を起こすことによって、その人の生活を豊かにしていくものという考えのもと、日頃の観察やコミュニケーションから利用者の能力や意欲、さらには好みや抱負といった利用者の能力を引き出してそれを伸ばしていく支援方法を実践しています。
ここでは、地域の特性を活用しながらの自立支援への取り組みをご紹介いたします。
日常生活訓練
金銭管理
自立に向けた生活に少しでも役に立つように、限られたお金を自らが工夫をして管理使用できる
ように支援しています。
服薬管理
自己管理される方、施設に管理をお願いされる方ともに薬をもらったら利用者自身で確認します。
「自分の健康は自分で守る」という自己責任を意識できるように支援しています。
外 出
自身で予定を立て日課を決定し行動できるように支援しています。目的や内容によっては同行支援
を行います。また、佐世保市の福祉施策である福祉パスや敬老パスの取得支援と公共交通機関の利
用方法の指導等も行っています。可能な限り病院等へも自身で移動できるよう支援しています。
社会参加・社会生活訓練
趣味や生きがいを持ちながらの生活を重視し、人間関係の構築や社会に適応できる力を育成、社会性の醸成を目的としています。
ク ラ ブ 活 動
(囲碁、陶芸、書道、農芸、園芸、芸術、音楽、技術、家庭科、生花、健康、野外運動等)
囲碁クラブ
皆さんがいつまでも元気で仲良く親睦融和を図り、楽しく暮らすことができるようにとの思いのもと、前理事長自らが講師となり、皆さんと楽しく碁を打っておられます。囲碁は奥が深い遊びで、楽しく打つことにより脳の老化防止や精神修養に役に立つと言われています。「勝っていばらず、負けて愚痴を言わない」楽しみながら練習を重ねておられます。
陶芸クラブ
三川内焼の「
光雲窯」より
今村隆光先生を講師にお招きし、陶器の製作に取り組んでおります。今村先生は、平成21年に皇太子殿下御前にて「置上技法」を実演されており、これらの功績が評価され平成25年度の「現代の名工」となられておられます。そのような先生に指導いただき、利用者の皆さんも更なるレベルアップを図られています。
奉 仕 活 動
(ひまわり車いす清掃活動、天満宮清掃、広田公園清掃等)
ひまわり車いす清掃活動
週に1度「介護老人保健施設ひまわり」に出向き、ひまわり利用者の皆さんの車いすをきれいに清掃し、整備・点検を行っております。活動後はその車いすをひまわり利用者さんのもとへ届けます。その際にお互いの交流の時間を設けており、皆さんその時間を楽しみにされております。
地 域 交 流
(納涼会、餅つき会、町内敬老会、中学校職場体験受入、子ども会資源物回収等)
あじさい納涼会
毎年の夏の恒例行事で、地域自治会の皆さんや地域子ども会の子どもさん達、関係福祉事務所の方々等もお招きして盛大な夏祭りを開催しております。利用者の皆さんも手作り屋台で歓迎し、一緒に盆踊りを踊ったりゲームをしたりと、地域の皆さん方と交流を深められています。
社会生活自立支援
「在宅生活を送りたい」「就労したい」などの要望をお持ちの利用者の方々が、その希望を実現し、地域での生活に移行できるよう支援をしています。
地域生活移行支援
- 居宅生活訓練事業の活用
- 活動資金及び活動期間の計画(金銭管理、活動に必要な情報提供)
- 不動産まわり(物件の見学、見積もり、同行支援)
- 福祉事務所への連絡調整(一時扶助の申請、退所後の引き継ぎ等)
- 地域社会資源との調整(訪問サービス、権利擁護事業等)
就 労 支 援
- 活動資金及び活動期間の計画(金銭管理、活動に必要な情報提供)
- ハローワークでの就労活動(同行支援等)
- 履歴書、自己紹介書の作成指導
- 福祉事務所との連絡調整(短期就労時の収入申告、就労コーテ゛ィネーターの活用等)
他施設 移行支援
他の施設へ移りたいという要望をお持ちの方や、認知症などの様々な理由から自らの要望をハッキリと伝えられない方、明らかに介護保険法などの他法を利用し生活をされた方が良いと判断できる方など潜在的なニーズも含めた要望へ対応するための支援を行っています。(場合によっては職員主体で行うこともあります)
- 各法律への適合性の検討
- 要介護認定、障害区分等の申請
- 生活・身体状況にあった他施設の情報提供、見学、体験入所など